英会話・英語学習で最も重要なことは、とにかく始めることと継続することです。
「何かを始めること」と「継続すること」は一見すると全く異なるようですが、それらを妨げている原因は同じだったりします。
英会話・英語学習において、多く日本人が抱えてしまっているとても邪魔な考え方・価値観があります。
その考え方を持っている限り、何かを始めることをためらってしまったり、継続することが億劫になったりしてしまいます。
その結果、なんのスキルも身につかないという状態に陥ってしまいます。
今回は、
- その邪魔な考え方・価値観とは何か
- 英語学習継続のコツ|3つのポイント
についてお話します。
最も邪魔な考え方・価値観は、完璧主義
英語はそもそも不完全なもの
多くの日本人は、世界でも稀にみる完璧主義者が多い国です。
民族的にそうなのかもしれないですし、後天的な学校教育によって育まれた一つの価値観なのかもしれません。
完璧主義は、もちろん良い面もたくさんあります。
しかし、こと英語学習においては、完璧主義は、とても邪魔な考え方・価値観となります。
なぜなら、英語は言語であり、言語はスライムのように変化・進化するものです。
つまり、英語(言語)自体が常に不完全であり、完璧にはなり得ないのです。
完璧ではないものを完璧に習得することは不可能です。
不可能なことをし続けることは、苦痛であり、継続できない要因となります。
完璧主義では英語が上達するまで待てない=継続できない
しかも、日本人が英語を習得するまでには、言語の枠組みが違うため、とても長い時間がかかります。
完璧主義者は、完璧ではない自分の英語力を恥じます。
英語を話すことを恥じたり、ためらってしまったりすると、成長する速度は落ちます。
成長する速度が落ちれば、成長している実感が湧かなくなります。
成長している実感もないのに、恥ずかしい英語を話し続けるというのは、ストレス以外の何物でもありません。
その結果、英語学習を中断していまいます。
- 人前で英語を話したくない
- 人と英会話の練習ができない
- 先生に英語で話して伝わらなかったら恥ずかしい
など、完璧主義からくる恥じらいは、英語力を成長させるための足かせとなります。
完璧主義では新しいことを始められない
英語学習のためには、英会話を始めたり、新しい教材にチャレンジしたり、新しいことを始めます。
しかし、完璧主義者の多くは、何度かスキルを習得することに失敗(=継続することをあきらめる経験)をしていると、また失敗するのではないか、継続できないのではないか、という気持ちになります。
また失敗してしまう可能性があるのであれば、そもそも挑戦しないという選択をとってしまいます。
その結果、新しいことを始めることがとても億劫になります。
英語学習一つとっても、英会話のレッスンを受けられない、新しい教材を買っても手をつけられないということが起きます。
ではどうすればよいのでしょうか?
あきらめるしかないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
やることは一つです。
完璧主義になる原因については、先天的な要因と後天的な要因があります。
しかし、要因などなんでもいいのです。
考え方・価値観を変えることです。
次の3つのポイントを日々思い出すことで、英語学習が継続できるようになります。
英語学習継続のコツ|3つのポイント
- 忘れることを受け入れる
- 気にしないマインドを持つ
- 感謝するマインドを持つ
1. 忘れることを受け入れる
人は忘れる生き物です。
人は1日経つと半分以上のことを忘れてしまいます。
良いことも悪いことも、楽しい経験も辛い経験も、良くも悪くも忘れるようにできています。
忘却することで、人はパンクすることなく、辛いことを忘れることができて、また笑えるようになります。
人生生きていれば、遅かれ早かれ必ず悲しいことは起こるものです。
それでも人が生きていけるのは、記憶を風化させ、嫌なことを忘れることができるからです。
もちろん、覚えたいことまで忘れてしまうのはやっかいです。
しかし、それくらいいいじゃないですか。
忘れるおかげで、生きていけるのですから。
忘れることのメリットを享受するために、
忘れることのやっかいな点も受け入れましょう。
そして、繰り返し覚えましょう。反復すればいいだけです。
POINT 1
「忘れちゃった。また覚えよう。」
そう思えれば、忘れることを受け入れた証拠です。
2. 気にしないマインド
気にしないマインドを持ちましょう。
気にしないマインドとは、わらかなくても気にしないというマインドです。
たとえば、
- 分からない単語は分からないまま放っておく。
- 英文法でわからないものも放っておく。
わからなくても大丈夫なんです。完璧に調べなくても大丈夫です。
もちろん、調べたいときは調べたらいいです。
ただし、無理しないようにすることがポイントです。
無理しないということが、嫌な気持ちにならずに、自発的に継続するために必須の要素です。
そのためにも、分からないことがあっても平気でいられるようにマインドセットしましょう。
3. 感謝するマインドを待つ
英語学習において、感謝するマインドを持つことは、とても重要です。
なぜなら、感謝できるということは、感謝できるくらい良いことを見つけることができるということです。
言い換えると、感謝するマインドとは、良いことを探し出すスキルです。
英語学習において、少しでも進歩したな、と感じたらそれができたこと、協力してくれた人、そして成し遂げた自分自身に感謝して喜びましょう。
感謝と喜びはつながっており、脳内物質のドーパミンの発生にも関わってきます。
つまり、感謝する習慣ができるとやる気が出るということです。
親、兄弟、友達、先生、上司、部下、買い物に出かけたときの店員さん、道ですれ違った人、動物、自然、そして自分自身、すべてに感謝しましょう。
無理もありません。
ただ、最初にした質問、「感謝」の反対の言葉さえわかれば、解決できます。
「感謝」の反対の言葉は、「当たり前」です。
まとめ
英語学習継続のコツは完璧主義からおさらばすること。
そのためには、次の3つのポイントを日々意識すること。
- 「忘れちゃった。また覚えよう。」と思うこと。
- わからないことは全部調べずに、2つか3つと限定すること。
- 当たり前だと思っていることに感謝すること。
コツがわかったら早速何かにチャレンジしてみましょう。
おすすめは、
どれでもいいです。好きなものからまずはトライしてみましょう。