英語の学習というのは、単調になりがちです。単調になってくると勉強することがつまらなくなります。そして、英語学習を継続するのがイヤになって、勉強をストップしてしまうという悪循環が生まれます。
この記事は約5分で読み終えられますので、なんで英語が伸び悩むのか、そしてその対処方法についてみていきましょう。
英語の伸び悩みには2パターン存在する。
「英語力が全然あがらなくて伸び悩んでいるんだけど・・・」と悩んでいる方には2パターン存在します。
- 勉強しているのに英語力が上がっていないと感じている方
- 勉強していないのに英語力が上がっていないと感じている方(笑)
しょうもなくてすみません(^^♪
でも、実は、どちらの方も根本的には同じ対処法が必要となります。
英語が伸び悩む人と順調な人のたった一つの違い
伸び悩む人と順調な人のたった一つの違いは、できていることに目を向けているかどうか、それだけです。それだけの違いが、成長速度に大きな差を生みます。
では、できていることに目を向けるためには、どうしたらよいのでしょう。それを理解するために、まずはそもそもなぜ伸び悩んでいると感じるのかについて知る必要があります。
勉強しているのに英語力が上がっていないと感じている方
英語力が伸び悩んでいると感じる方へ、安心してください。英語学習者のほとんどの方がそう感じていますから。
あなただけではないのです。というのも、言語学習はイレギュラーだらけで、わからないことに日々出くわします。実はこれは、永遠に続くことです。なぜなら、そもそも完璧な言語など存在しないからです。言語は、日々進化し続けています。進化するということは、変化するということですので、当然その新しく変わったことを知る必要がでてきます。
言語の問題はそれだけではなく、言語を操るのは「人」だということです。完璧な日本語を話す人がいないのと同様に、文法書通りに話すネイティブスピーカーはいません。ブロークンな英語に出会ったり、日々進化し続ける言語を前に、できていないことに目を向けてばかりしていては、気が滅入るのは当然のことです。
大切なことは、自分だけじゃないと俯瞰してみること。
そして、できることに目をむけることです。
英語学習が順調に進む人になる3ステップ
一部の人だけ「英語学習が順調に進んでいる」と感じる人がいます。
伸び悩んでいると感じる人と具体的にどこがちがうのでしょうか?
伸び悩んでいると感じる人の特徴は、次の3点です。
- 出来ていない部分しか考えていない。
- 目標設定があいまいである。
- PDCAサイクルのCAを怠っている。
順番にみていきましょう。
出来ていない部分にしか焦点をあてていない。
- 「あ、これ知らない('_') → 私はまだまだだな( 一一)」
- 「今の部分の英語、全然意味がわからなかった(*_*; → 勉強した成果が出てないじゃん(+_+)」
- 「また同じ単語の意味を調べてるよ(-_-) → おれ、記憶力悪いなー((+_+))」
これは、日本のテストのように減点方式で考えていることが大きな原因です。
これにいたっては、改善するのはそれほど難しくありません。加点方式で考えることが大切なのだと気付くことが最初の一歩です。つまり、できることに目を向けるだけでいいのです。
根性論で「できることに目を向けよう!」で終わるのではなく、しっかりと具体的な方法を実践していきましょう。具体的に解決するためには、まずは、目標設定の仕方が重要になります。そこで、伸び悩んでいると感じる人の次の特徴をみていきます。
目標設定があいまいである。
質問です。目標はどのようなものを立てていますか?
- 映画が字幕で観れるようになりたい。
- 話せるようになりたい。
- 仕事で英語を使えるようになりたい。
上述のようなものでしょうか?
うん、もっと具体的に設定しましょう!
一番具体的な目標設定ができるおすすめな考え方に、「SMART」があります。
目標が具体的になるSMARTとは
「SMART」とは、目標設定の際に必要不可欠な「5つの要素」の頭文字をとったもので、具体的に、より実現されやすい目標を設定するためのフレームワークです。
つまり、目標設定の際に、この5点を考えたらいいよ!というものです。
ではさっそくその5点をみていきましょう。
Specific(具体的に)
それで?といわれないレベルまで落とし込むことです。
「映画を字幕なしで観れるようになりたい」という目標なら、どの映画をいつまでにみれるようになりたいのかを決めること。
映画を理解するという場合、この映画の選定は、非常に重要です。
自分がセリフを覚えたいと思うくらい好きな映画であること。これがものすごく重要です。
アクションとか、仕業系(医者、弁護士とか)難しいものは最初にトライすべきではありません。最初の選択肢としては避けることをおすすめします。
後ほど、有名おすすめ映画をご紹介します。
【映画】プラダを着た悪魔(Amazon)は、ビジネス英語と日常英語の宝庫であり、かつ見ていて非常に楽しめるおすすめの映画の一つです。そして、もうさらにおすすめな点は、日英字幕が全て印刷されており、かつ深いことばや文化の背景を知ることができる以下の本が出版されていることです。
プラダを着た悪魔 (名作映画完全音声セリフ集スクリーンプレイ・シリーズ)のレビューをみる
スクリーンプレイ・シリーズは今でこそまだ種類がありますが、まだまだ良作映画のものは少ないです。
Measurable(測定可能な)
目標を客観的に見れる数字にすること。
これは特に重要です。
「映画を字幕なしで観れるようになりたい」という目標なら、いつまでにいくつの映画をどの程度の割合で、その割合をどうやって測るのかを決めることです。
「3カ月で1本の映画を7割程度理解できるようになる。」とかですね。
上述したスクリーンプレイがあれば、聞き取れなかった箇所の時間をメモしておいて、あとでスクリーンプレイで確認すれば、簡単にチェックできます。
Achievable(達成可能な)
「ネイティブのようになる」とかではなく、自分の思う3つ下くらいのレベルに設定しましょう。
「映画を字幕なしで観れるようになりたい」という目標なら、英語がほとんど聞き取れないレベルの方であれば、「期間を5年で7割程度理解できるようになる」などと設定しましょう。
念のために言及しておきますが、年齢は関係ありません。脳は鍛えれば進化しますし、使わなければ衰えます。年齢を理由にするのは、もうやめましょう。気付いたときが、あなたが一番お若いときなのです。
Related(仕事や人生の目標に関連した)
今後の人生の目標の一部になりえるかどうか。
この点に関しては、英語が趣味の範囲であれば、あまり深く考えなくてもよいです。
仕事に英語が関連しているのであれば、仕事にどう直結するのかを把握しましょう。
Time-bound(時間制約がある)
いつまでにと期限を設けること。
これもすごく重要です。
期限のない目標などありません。期限の設定がないとそれは一生叶わないただの願望となる可能性大です。
3か月、1年ときっちり期限を決めましょう。
「SMART」を落とし込む
「SMART」で目標設定を絞り込んだら、時間軸を中心に詳細に落とし込んでいきましょう。
3か月なら3か月間の日付に時間まで落とし込んでいきましょう。
スケジュールを立てる際、かならず、休息日は設けるようにしましょう。週一回何もしない日を設けるのがおすすめです。予期せぬ予定は必ず入ってきますので。
PDCAサイクルのCAを怠っている。
さて、だいぶ長くなりましたが、伸び悩んでいると感じる人の最後の特徴です。
「SMART」でPDCA(Plan,Do,Check,Act)サイクルのP、つまりPlanと立てます。
次はD、つまりDo、そのプランを実行します。
そのあとが問題です。
C(Check),つまり成果の確認をしない方が非常に多いです。
また、A(Act),つまり成果の確認をしても見て終わりでアクションを起こさない方も多いです。
むしろ、この二つが非常に大切で、あなたの成長に直結するものです。
かならず、結果を確認しましょう。この動作でできている点を確認しましょう。これが、思いのほかやる気に繋がりますので。
そして、その結果を踏まえて、再度行動を起こして、またC(Check)することで、さらに成長を実感できて、だんだんすごく楽しくなってきます。
ぜひ、PDCAサイクルの「CA」を意識的に実行してみましょう。その先に、思いがけないプレゼントが待っていることでしょう。
楽しく英語学習を継続するコツ
この「SMART」を利用する最大の利点は、現実達成可能な目標を設定することで、実際に目標を達成でき、そこから自信が生まれることです。この自信のかけらを集めることこそ、あなたの成功をたくさん呼び寄せて、ワクワクした日々がやってくる重要なきっかけとなるでしょう。
参考になれば幸いです。