smile

2017年の年末から2018年の年明けに放送された、いつも日本中を笑いの渦に包んでくれる「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しスペシャル!」において、今年は何やら笑いではない部分でも騒がれていました。その問題から、特に英語学習者が学んでおくべきCQの必要性が浮き彫りになりました。

CQについて説明する前に、その問題となっていることを少しだけまとめておきます。

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ブラックフェイスメイクが問題に

ガキ使でダウンタウンの浜ちゃんが、エディ・マーフィに扮して肌を黒くメイクして登場したことを笑いのネタにしたことが問題となっています。

英メディアのBBCや米メディアのニューヨークタイムズでも「受け入れられない人種差別主義者(unacceptable and racist」であるという批判の声が取り上げられて話題になりました。

古い過去の歴史上、欧米ではこの「ブラックフェイス」が問題になっており、侮辱的な風習として広く知られていたようです。

 

 

さて、この問題を聞いて、いろいろな反応があると思います。

  • 欧米の歴史なんか知らんがな!
  • 知らないとしても、倫理的にわかるでしょう。
  • 笑いがわかっていない。
  • そんなことでしか笑わせられないの?

など、いろいろ思うところはあると思います。

ここでの根本的な対立は、他文化の理解と倫理観です。

そこで出てくるのが、CQです。

CQ (Cultural Intelligence:カルチュラル・インテリジェンス)について

Diversity

CQ (Cultural Intelligence:カルチュラル・インテリジェンス)は、簡単にいうと、異文化適応能力のことです。つまり、自分の文化と異なる文化を理解して、みんなが気持ちよく活動できる能力のことです。

これは別に、違う国、民族間だけに限定されるものではありません。日本の中でも若者とお年寄り、大阪の人と東京の人など、要するに自分とは違う文化を持ち合わせている相手に対して配慮してうまく活動する能力のことです。

特に英語学習者が学んでほしいというのは、英語を使用することで、海外の人とコンタクトできます。国が違えばそれだけで「マジか!」というようなギャップをおもしろいくらい経験することとなります。

そして、これは、国際間を跨いで活躍するビジネスパーソン・及びグローバルリーダーであれば、必須のスキルとなります。

柔軟であればあるほど良いというものでもない。

CQの能力の話をすると、「私は異文化をなんでも受け入れます!」というようにただ異文化に対する柔軟性を高めればよいと考える方がいます。

ただ、柔軟性の高さことと、自分の意見がないこととは別です。

そのため、自分の意見を持つための自分のコアな部分と他文化を受け入れられる柔軟性の部分の線引きが重要になります。

これには、答えが出ておらず、だからこそ上のような問題が議論の火種となり、長い間問題が起きることになります。要は正解などないのです。

上の動画は、CQに関するTEDの動画です。ご参考まで。

多文化を知ろうとすること、そして、問題が起きてからの対処が大切

Conversation

英語学習者の方は、海外の方と積極的に接する場合、多くの文化的な違いを経験することと思います。

その際、他文化のことを事前に調べられるのであれば、事前にきちんと調査することで、上のような問題を減らすことができます。

しかし、他文化のタブー・ルールの種類などを全て調べ上げることなど到底できません。できることとしては、問題が生じてしまったら、ちゃんと相手と対話して解決するという姿勢を持つことです。自分の意見を曲げるということではなく、どこまでも対話をして解決する道筋を探すことが重要です。

 

 

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